「ななちゃん!遅いよ〜。何してるの?」
突然、キッチンに大きな声が響いた。
「あー!!僕のななちゃんが、慎哉とイチャイチャしてるー!!」
秀さんは、私たちの状況を見るなり、そう言って叫び、性悪イケメンに飛びかかるような形で、間に入った。
「慎哉!」
「わ、バカ!コーヒーがこぼれるだろ。火傷したいのか?」
「いいもん。もしこぼれても、僕のパワーで慎哉にかけるもん。」
……秀さんにはそんな力があるんだ。
……って、感心してる場合じゃなかった。
「秀さん!やめてください。こいつとは何にもありませんから。」
「……本当に?」
うっ……かわいい。
上目使いで、私に尋ねる姿はまさに凶器。
……男でも落ちるんじゃ?
「は、はい……。」
私はどもりながらそう答えた。


