「なぁんだ。秀と同じ部屋かぁ。」
会長さんは残念そう……
……何で?
「ま、俺たちは差し詰め、七海が秀に喰われないようにするだけだな。」
……副会長さん、何を言ってるの?
「えー、みんなも食べたいんでしょ?」
「ま、それは否めませんね。」
……秀さんに会計さん、ということは、私、危険?
「……あの、私ってもしかして、何か危険ですか?」
「そんなこと……あるかも。」
「え……?」
会長さんは私に悪戯っぽく笑いながら言う。
「だってさぁ、今まで野郎ばっかりだったし、寄ってくる女はみんなミーハーだし、ななみたいな女って何か新鮮なんだよね。」
「……そうなんですか。」
……何か知らないけど、納得させられちゃった。


