生徒会のプリンス

「ありがとうございます。会計さん。」




「いえ。でも、七海さんが慎哉に気に入られているのは間違いないですよ。」




……え?あの性悪イケメンが、私のことを気に入ってる?




「あり得ないですよ。」




「だって生徒会に七海さんを入れようって言い出したのは、他でもない慎哉ですから。」




……え?あいつが私を……?




「一応七海さんは慎哉の彼女ってことになってますし、慎哉が1人の女の子にここまで固執するのは珍しいんです。」




……あいつ、何なの?




「でも、生徒会メンバーはそんなことお構い無しに、七海さんのこと狙ってくると思いますから、気をつけてくださいね。」




「みんなが……会計さんもですか?」




「……さぁ?でも、今まで男ばっかりでしたから。」




……私、危険?