生徒会のプリンス

最後にマイクを握ったのは、もちろんあの性悪イケメンだった。




「僕は、生徒会の癒し係をやることになりました、遠藤慎哉です!よろしくね!」




……癒し係?




そんなポジションが認められていいのかなぁ?




……それに、こいつは癒しとは遠くかけ離れた存在だしー。




「ん。」




私が呆れていると、性悪イケメンが私にマイクを突きつける。




……え?私にも挨拶しろってこと?




「あの……えーと……」




……無理だよ〜。突然すぎるし、それに私の役職は?



「……松井七海です。よろしくお願いします。」




私は、ただただ早くこの場から逃げ出したくて、深く深く頭を下げた。