「ななちゃん!僕の放送、聞いてくれてた?」





「ガフッ……」





突然、背後から抱きついてきた秀に、私は思わずそんな何の色気もない声を出してしまった。





「もう、ななちゃん!もっとかわいらしい声で驚いてよ!せっかく急いで戻ってきたのに。」






「仕方ないじゃないですか!突然の出来事だったんですから。」





「それもそっか!」





……あれ、普通に会話ができてる。






「でも、心配だな……」





「何がですか?」





「だって、ななちゃん、慎哉とペアで鬼なんでしょ?」






「そ、それは……」





思わず言葉に詰まってしまった。