「どうしてみんなの分も用意しちゃうの?ななちゃんは僕の秘書でしょ?」
キッチンで秀はそんなことを言いながら、いつになく怒ってる。
……いや、何で怒られてるの?私。
「いや、あの、頼まれたんでどうせ作るからいいかなーとか思って。」
「ダメ!次からは僕の言うことだけ聞いてね?」
「は、はい……」
私がそう言うと、秀はニコッと笑った。
「分かればよろしい!わぁ、美味しそうだねぇ、クロックムッシュ?僕、大好きなんだ!」
……ほんと、秀ってよく分からない。
「えっと、あの、プレミアリッチココアでいいですか?」
「うん!よろしくー。」
秀がいなくなったキッチンで、私は大きくため息をついた。


