「できた。」
うん。なんか、いつになくおいしそうにできた。
これなら、舌が肥えてるみんなに出しても大丈夫だよね。
……一応、慎哉の分も作ったけれど、あいつ食べるかな?
「あの。みなさん、飲み物は何がいいですか?」
すっかり着替えたいつも通りの生徒会メンバー。慎哉はいないけれど、憩いのスペースにみんな揃っている。
「できたんだ!俺、コーヒー!」
「俺はロイヤルミルクティ。」
「じゃあ、僕もコーヒーをお願いできますか?」
海斗と洋介と誠は私のほうを見て、そう言ったけれど、秀はぶぅと膨れて私のほうを見ている。
「ななちゃん!ちょっと!」
「えっ……はい!」
そんな秀は立ち上がると、私の手を引っ張り、キッチンに入った。


