「なんか、いい匂いがするな……って、七海に海斗。何してるんだ?」
「あ、洋介!ななが朝ごはん作ってくれるんだって。」
「ちょうどよかった。俺もお腹が空いたんだ。アイスクリームは俺が用意するから、七海、俺の分も頼むわ。」
「えっ!……はぁ、はい。」
何?この展開。
「七海さん?」
「あ、誠。朝から、お仕事お疲れさまです。」
「あ、俺のときにはそんな挨拶なかったのにー。」
「パジャマで七海さんの前に現れておいて、それはないです。ところで、七海さんは何をしてるんですか?」
相変わらず、誠は海斗に手厳しい。
「みんなの朝ごはんを作ろうと思って、クロックムッシュを作ってます。」
「そうなんですか。」
「あの、誠も食べますか?」
「えぇ、そうしてくれるとありがたいです。今から、何かを作ろうかと思ってここにきたんですけど、七海さんがその役割を果たしてくれているので、助かりました。」
誠はそう言うと、珍しくゆっくり微笑んだ。


