生徒会のプリンス

「君が七海ちゃんかぁ。ステージに来ちゃう?」




……私、入学式の段階で平穏な学生生活は失った。




だって……だって、周りの視線が痛いもん!




研ぎ澄まされた刃物ぐらい。特に女子……




私は観念して、視線に刺されながら、生徒会執行役員が並ぶステージに案内された。




「……あの、何で私「しっ!今は黙ってて。」」




会長さんが私にしか聞こえない声でそう言って、笑った。




……ヤバい。鼻血出ちゃうくらい美しい。




「説明は、これまた新たに生徒会に入った遠藤慎哉くんから。」




……あのイケメンが絡んでたのか。




「えっとぉ、松井さんは僕の彼女だから、いつも傍に置いときたいんです。分かってくれますよね?」




あぁ……女の子たち、首ちぎれるんじゃないかってぐらいの速度で頷いちゃってるよ。




「そーいうことだから、彼女をいじめたりしないでね。もし、いじめちゃったら……厳重処分だから。」




……私を守ってくれてるのはありがたいけど、ちょっと素の黒さが出ちゃってるよ!