「あの……女子生徒の目がとろーんってなってますけど。」
「仕方ないよー。俺がかっこいいからねっ!」
そう言って、私の隣の席で1年生の鬼になった女子に手を振っている海斗。
……まぁ、実際かっこいいから文句言えないけど、やっぱ自分で自分のことかっこいいって言っちゃうんだ。
「じゃあ、始めよっか。なな、みんなにプリント配って。」
「あ、はい。」
あれ?仕切ってくれるのかな……
私はそんな疑問を抱きつつも、プリントをみんなに配る。
「えっとー、かくれんぼ大会の鬼についての打ちあわせなんだけど……まぁ、いちいち俺から説明しなくてもいいよね?ここに書いてあるし。」
……やっぱり期待した私がバカだった。
「ダメですよ!また、誠に虐げられますよ?」
「……えーっ。」
そう言って膨れる海斗を見て、女子がまた目をとろーんとさせていた。


