「ふふーん。」
さっきあれだけ誠にいじめられたのに、私の隣で鼻歌なんか歌ってる。
「あの……ちゃんと手伝ってくださいね?」
「やだなぁ。俺は会長だよ?大丈夫に決まってるじゃーん。」
「……うわぁ、何か全然信用できないですね。」
「ひどい……」
こうして海斗の扱いにも段々慣れていくんだろうなぁ。
「なな。会議室はこっちだよ?」
「あ……すみません。まだ、この広い学校のこと覚えられなくて。」
「あー、無駄に広いもん。仕方ないって。俺だって、この間、化学室がどこか分からなくて、結構歩いちゃったから。」
私は、そう言って無邪気に笑う海斗に、思わずため息をついた。


