生徒会のプリンス

「……私みたいな庶民が、茜様の友達でいいのでしょうか?」




「敬語になってるよ?」




茜はそう言ってクスクス笑ってる。




「……私、あのイケメンにとんでもないことした?」




「ううん。七海ちゃんみたいに、特別扱いしなかったり、素直な女の子にお兄ちゃんも戸惑っただけだよ。」




「そっか……。」




「でもね、お兄ちゃんもそうだけど、生徒会のメンバーには逆らわないようにしてね。」




「え?」




「ここの生徒会は……学校の全てだから。」




「学校の全て……」




「あ、人がいなくなったよ。体育館に入ろ?」




「うん……。」




……何か腑に落ちないけど。