「どうしたの?ななちゃん。」
「困ってんだろ?こんなに水着見せられて、すぐに決められるやつなんかいないって。」
「そうかなぁ。」
「なぁ、そうだろ?」
私は慎哉にそう問われて、思わず俯いてしまった。
「ほらな。」
「そっか。」
秀はそう言うと、水着をいくつか手にとって、近くの机の上に並べていく。
「ななちゃん、黒が好きだって言ってたけど、水着の黒はちょっといやらしいからね。ななちゃんを狙う男を増やしたくないから、却下。こんなところがななちゃんには似合うと思うよ。」
「相変わらずいいセンスしてるよな。秀は。」
秀が机の上に並べた水着は、全部ビキニだったけど、色は白とか、オレンジとかどっちかというと爽やかな感じで、それにパレオがついているものばかりだった。


