「こんにちは~。」
「あれ、秀さん。今日はどうなさったんですか?」
「お買いものだよ?ななちゃんに合う水着を探しに来たんだ。」
「あぁ、こちらが七海さんですか。お噂はかねがね……」
「噂?」
店員の男性は、恭しく私にそんなことを言う。
「秀さんが1週間、毎日のように言ってましたから。」
「ちょっと用事があってね。ここんところずっとここにきてたんだ。」
「あぁ、それで……」
「おい、秀。俺のことも言えよ。」
「えー、慎哉はおまけでしょ?お菓子でいえば、ななちゃんがあたりのおもちゃで、慎哉はどうでもいいラムネみたいな感じでしょ?」
「ひでぇ。せめてチョコレートぐらいにしてくれよ。」
……慎哉の中で、ラムネよりチョコレートのほうが格が上なんだ。


