ありえないよ。 水波、女の子の気持ちよく理解してるのに。 『1年前、俺はいじめられてて、不登校だったんだ。』 不登校── いじめ──? 水波がそんな… 「水波の過去、聞きたい…」 私はスカートの丈をきゅっと握った。 それを見て水波は軽くうなずいた。 水波、聞いてごめん。 でも少しだけでいいから知りたいの。