「じゃ〜ん!あたしの親友の璃子ちぁ〜ん!」

晴菜がすごいテンションで
あたしを紹介する

「ど〜も!璃子です」

あたしも声を高くして
云った。


7人居て七つの
目線があたしに向かう

「うわぁ〜」

内心心臓はバクバク
だった…


「可愛いじゃ〜ん!
中1には見えんね!」


7人が口を揃えて
あたしを歓迎してくれた


「よろしく〜」

なんだか嬉しくて
変なテンション。


部屋には
晴菜の三つ先輩の
修くんと
奏くん
修くんはここらでも
名の知れてる
暴走族 「LODWOREY」の
総長をしていた

そして二つ上の
加奈子さんと
奈摘さん
加奈子さんと奈摘さんは「UVER ANJEL」の
総長と副総長だった

そして
同じ年の
綾と由衣と花がいた


話してみるとみんな
すごいいい子ばかり

あたしはすぐに
馴染んでいった


この9人で
遊ぶ時と居る時が
増えてあたしの
門限は午後八時なのに

10時とかに
家へ帰ることが
度々重なった。


そ〜なると問題は親…

あたしの家は
お兄ちゃんと
お姉ちゃんと
母の4人家族だった

父は②年前に
私たちと母を
置いて蒸発した…。


“ ガチャ ”

何も云わずに
リビングを通り抜け
母の前にさしかかる

「…璃子…」

「あ?」

「いつも何してんの?こんな時間まで」

「…なんでもいいじゃん」

「…はぁ…」

母が頭を抱え
深い溜め息をついた

「ばんっ…」

壁を蹴り部屋に入る

携帯を開き
晴菜にメールをする

送信
「いま、家についたよ」

受信
「わかったぁ〜!明日も遊ぼなぁ〜!!」

送信
「うん!遊ぼ〜」

受信
「ぢぁ〜風呂入ってくんね〜」

送信
「うん!温まって!また明日〜(^-^)v」

そして今日も
一日は終わる

軽く睡魔が
やってきた…

「おやすみ」

“ 晴菜 ”