『若恋』若の嫉妬【完】




「いいよ、奏さんを忙しくさせたら悪いもの」

「別にかまわない」

「でも」

「転んでまた骨を折ればどうする。明後日イトヨーまで乗せていく」

「悪いよ」

「おまえを預かってるのは俺だ。何かがあってからでは困る」

「う、うん」

「明後日の10時だな?」



明後日の会議は代理で済ます。

りおを毒牙から守らなければならない。

他の誰かになんか任せてはおけない。



「明後日の10時だな?」




再度確かめた。





どんなヤツがりおにちょっかいを掛けてるんだか確かめてやる!