「三人でイトヨー行くのならいいよね?」
「ああ、そうだな。だけど明るいうちには帰ってこい」
「うん」
「いつ買い物に行くんだ?」
二本目のタパコに火を着けると、りおが小さく咳をしたのに気づいた。
「買い物は明後日だよ。ふたりが迎えにくるって言ってた」
「タバコ…匂いす、」
いいかけた言葉をりおが慌てて否定した。
「ち、違うの。喉に埃がはいって、タバコの煙なんかじゃないから」
焦ってまたお茶を啜る。
あちっ。
りおはタバコの煙が弱いんだな。
そうか…
「明後日何時に迎えにくるんだ?」
「えっと10時」
「イトヨーまで俺が車で送ってくか」
どんなヤツらがりおに近づいているのか見てやる。
バカなヤツならその場で熨してやる。



