『若恋』若の嫉妬【完】

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監視カメラに映るのはふたりの男。
そしてその後ろには背の低い女。


門のチャイムを鳴らしてりおと会話する。



「門開けるから入って。奏さんが車で送っていってくれるって言ってるの」



門を開き三人を招きいれる。



「はじめまして、同じクラスの樹です」
「郡司です」
「育子です」



「はじめまして」


ふたりの男が来ると聞いてはいたが女も一緒にくるとは聞いてなかった。


この女はなんだ?


「育子はね、わたしと同じクラスでね、郡司の彼女なの」



ふーん。
なるほど、郡司っていうヤツには彼女がいたのか。
よかったな。


「ドレスを一緒に見立ててくれるんだって」


育子とは親しそうに話をしてるりおを見ると安堵する。

女友達からの着信やメールが来たことはないようだったからな。



だったら車を変更して大きいのにするか。