「いつものことじゃんね」

いつのまにか一緒に噂話を聞いてた茉莉が言った。

「うん…まぁね」
茉莉には同居のこと言ってないからなぁ
どうせ、後3日だし…


「そういえば、英語の宿題やってない!!茉莉写させて」

「しょうがないなぁ、早くしないと英語1時間目だよ」

「やばいやばい」

キーンコーンカーンコーン

チャイムがなった。
急いでやらなければ間に合わない


このときあたしは先輩のことを忘れた
忘れたというよりは気を紛らわせてた。


英語の宿題はギリギリ間に合って、なんとか怒られずにすんだ。

あっという間に1日は過ぎて、帰宅
今日はどこにもよらずにかえった。
先輩帰ってくるかな?
なんて考えてるあたりがいつものあたしじゃない…


ご飯を食べに行こうとしたとき、玄関が開いた。


「先輩…?「ただいまぁ、ケーキ買ってきたよぉ」


帰ってきたのは健兄だった。

「はぁ…」

「なんだなんだお兄ちゃんを見るなりため息つくなんて、傷ついたぞ」

こんなことで傷ついていいのだろうか
仮にも元暴走族が…


「ご飯できてるから食べるよ、お兄ちゃん」

「ああ」