「じゃあ、あたしこっちだから、翔太は茉莉を送ってね。山本君はあたしを送ってくれる?」
「あぁ、うん」
「じゃあ、翔太がんばってね、茉莉ばいばーい」
「葵ばいばーい、山本君も」
そうゆうわけで別れたあたしたち4人
山本君は意外と話があって楽しく帰れた。
どうやら山本君も翔太の片思いをしってるらしく、その話で盛り上がった。
「翔太はわかりやすいよな!」
「そうそう、茉莉を見るたびに顔が赤くなるんだよね、茉莉天然だから気づいてないけど」
「あぁ、あの2人がくっつけばいいのに」
「これからは、2人で協力がんばろっ」
「おぉ」
「じゃあ、送ってくれてありがとう、また学校で」
「じゃあな」
結局、家の近くの公園まで送ってもらったあたし
後ろに人の気配がしたから、振り返ってみると、先輩がいた。
カフェで見た女の子はもういないみたいだった。
「お前の彼氏って翔太じゃなかったっけ?」
「だから、翔太は彼氏なんかじゃありませんよ」
「じゃあ、今のが彼氏か、とっかえひっかえだな」
「先輩に1番言われたくないです」
「あっそぉかよ、勝手にすれば」
「言われなくても勝手にします」
そう捨てゼリフを残して家に帰ったあたし。
先輩はその日帰ってこなかった。
お母さんが心配してるかと思いきや、ちゃんと連絡いれてたみたいで、何も起こらなかった。
1週間のうちの3日もう過ぎて、先輩といられる時間はあと4日
