「ちょっと、お姉ちゃんなんかやらかしたの?」


「あたしは、今月何にもやってないわよ、最近ケンカ売られないから」


「あたしも何もしてないし…雄輔(ゆうすけ)かなぁ?」

ちなみに雄輔とは弟である。
そんなことを話しながらリビングのドアを開けた。


健兄と雄輔はもういて、お父さんはまだ帰ってきてないみたい。


「みんな、集まったわね。お父さんは今日残業っていってたので会議には参加しません。」


「うん」


「今日集まってもらったのは、誰かが問題を起こしたとかそうゆうことではありません。」


「うん」


「あのね、今日から1週間我が家にお客さんがお泊りします。」


「うん、ってえええ?」


「びっくりした?」


「びっくりするでしょ!いきなり何の相談もなしに。お母さんはいつもそうなんだから」

そういったのはお姉ちゃん
お姉ちゃんは家族の前では素のままでいる。


「でも、弥生や葵はよく知ってるって人よ、そういえばこの間葵にあったとかいってたわ。」


あたしに会った人?
ここ最近あたしに会った人なんて……人なんて……まさか?
お姉ちゃんはうちの学校の些細な出来事も知ってる恐ろしいヤツだから、きっとあのプチ事件については知ってるはず。
あたし達2人が顔を見合わせてお母さんに言った。


「それってもしかして…道田新…(先輩)?」