「解決方法を考えよう!」
悠季君が、あたしに言う。
あたしはその言葉の返事の変わりに、大きく頷いた。
「3人の共通点は、規約を破ったことだ。波江ちゃんのことで、それがわかった」
あたしたちは、もう一度家に戻って、話していた。
波江が消えた場所。
そう思うと、胸が締め付けられた。
「大丈夫?」
でも、今は悠季君がいる。
そう思うだけで、強くなれた。
「大丈夫」
「よし、じゃぁ……」
それから2人で解決方法を出し合った。
しかし、
いくら話し合っても、時間が流れていくだけ。
解決方法は出てこなかった。
「はぁ……どうやったら……」
空は明るくなっていた。
もう朝なんだろう。
時計の針は、7時を指していた。
あれから2時間くらい、話していたのか。