夜。


あたしと波江と悠季君で、あたしの部屋で寝た。


最初悠季君は違う部屋で寝ると言ったが、


いてくれたほうが安心する。


そう言ってあたしの部屋で寝てもらった。


親がいなくてよかった……


寝るとき、波江があたしに



「素敵な彼氏だね」


って言った。



それを聞いたら、なんだか恥ずかしくなっちゃって。


自分じゃないみたいだった。





深夜。


時計の針の音だけが聞こえる。




暗闇に目も慣れ、天井がハッキリと見えてきた頃だった。





~♪



机の上に置いてある携帯が鳴った。


誰の携帯だろうか?



あたしの着メロではない。



となると、




悠季君か波江の携帯。