冷たい風があたしと悠季君の間をすり抜ける。 「南が、あんなんになっちゃうなんて……」 あの、 元気な南が。 いつも笑っていた南が。 なんで? なにがあったの?? 「要ちゃん、大丈夫。南ちゃんはまた笑ってくれる」 悠季君はあたしを優しく抱きしめた。