次の日、学校に南は来ていなかった。
先生も事情はよくわからないらしいが、
なにか隠している。
あたしはそう思った。
目線も合わさない、
どこか挙動不審。
『風邪』と、一言だけしか言っていなかった。
本当に風邪なのだろうか?
行方不明。
不意にあたしの頭にはそんな言葉がよぎった。
まさか、ね。
南に限ってそんなことはない。
あるはわけない。
もともと夜遊びなんてする子じゃないし、
家出もする人じゃない。
だったら、
心配することない。
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