「汚くてごめんなさいね……」






確かにおばさんの言う通り、家の中はゴミ袋であふれかえっていた。




「何か……あったんですか?」



不思議とそう思った。



「……」




おばさんは何も答えないまま、テレビの上にひっそに置いてある写真を見つめているだけだった。





「郷子……郷子ちゃんはどうしたんですか?」




その言葉を発した瞬間おばさんがピクッと反応した。




「郷子……死んだの」








――『郷子……死んだの』