桜の木の下で -2-





「ごめんなさい!時間かかっちゃった!」



階段を降りると、悠太が壁にもたれて立っているのが見えた。



「いいよ慌てなくても。そんなに待ってないから」



そんなわたしに悠太は優しい笑顔を向けてくれた。わたしも自然と笑顔になる。



「んじゃあ、帰りますか」



「はいっ!」



ローファーを履き、わたしは悠太から差し出された手を握って歩き始めた。