桜の木の下で -2-





急いで部室で着替え、荷物をまとめてドアを開けると



「わっ!」



「おっ!終わった?」



松田くんが廊下でわたしが着替え終わるまで待っててくれていたようだ。



「ごめんね!普通に入ってくれてもよかったのに!」



「いや、さすがに女の子が着替えてるときに入るのはちょっと、ね。」



ほら、下で先輩待ってるよ?と松田くんは階段の方を見た。



「あ、うん!んじゃあ明日ね!」



「じゃあね」



松田くんに手を振り、わたしは慌てて階段を降りた。




「……中村先輩の彼女、か…」



階段を見つめ、松田くんがぼそっと呟いたことをわたしは知るはずもなく…