桜の木の下で -2-




「お疲れ様、高橋さん」



「手伝ってくれてありがとう…松田くん……」



「いいえ。はは、めっちゃ疲れてんじゃん」



「そりゃあ…あれだけ走れば……」



くたくたになりながら体育館のドアを開けると、三年生メンバーが帰りの準備をしていた。



「お疲れ様でした」



先輩たちに声をかけていると、後ろから急に腕を引っ張られた。



「わわっ!」



急に引っ張られてびっくりし、よろめいてしまった。そんなわたしを引っ張った張本人が支えてくれた。



「優希ちゃん、待ってるから一緒に帰ろう?」



わたしの耳元でそっと囁いたその声は悠太だった。



「わ、わかった!急いで着替えてくるから!」



わたしは悠太にそう声をかけ、階段をかけ上がった。