「お疲れ様、高橋さん」
「手伝ってくれてありがとう…松田くん……」
「いいえ。はは、めっちゃ疲れてんじゃん」
「そりゃあ…あれだけ走れば……」
くたくたになりながら体育館のドアを開けると、三年生メンバーが帰りの準備をしていた。
「お疲れ様でした」
先輩たちに声をかけていると、後ろから急に腕を引っ張られた。
「わわっ!」
急に引っ張られてびっくりし、よろめいてしまった。そんなわたしを引っ張った張本人が支えてくれた。
「優希ちゃん、待ってるから一緒に帰ろう?」
わたしの耳元でそっと囁いたその声は悠太だった。
「わ、わかった!急いで着替えてくるから!」
わたしは悠太にそう声をかけ、階段をかけ上がった。

