「ひゃ…っ!」



先輩はわたしの顎を掴み、くいっと顔を上げさせた。



「じゃあ、俺のお嫁さん決定な?嫌だって言っても無理やり婚姻届にサインさせてやるから」



先輩は手を離すと、ニヤリと笑いながらコンソメスープを飲んだ。



「な…っ!せ、先輩こそ!嫌だって言っても絶対に離れませんからねっ!」



「俺が嫌だって言うわけないじゃん!」



「わたしも絶対に言いませんもん!」



「他に好きなやつが出来たとか言われても離さないからな!」



「先輩こそ!わたしずっと先輩の隣にいますよ!」



「あぁ上等だ!ずっとそばにいやがれ!」



「言われなくてもずっといますーっ!」