みんながやっと静かになったところで、江藤先生が転校生の名前を黒板に書き始めた。
「松田、自己紹介しろ」
江藤先生が転校生をチラッと見ると、転校生ははい、と小さく返事をした。
「…松田颯人、です。神奈川から来ました。よろしくお願いします。」
転校生―松田くんは無表情でそう言って軽く頭をさげた。みんなから拍手が送られる。
そして松田くんが顔を上げた瞬間、またバチッと目が合った。
松田くんはすぐにふいっと目を逸らし、口元を押さえた。
え、わたし本当に何かした!!?
一人で悩んでいると、近くの女子たちがまた騒ぎ始めた。
「松田くん格好いい!」
「ねっ!惚れちゃいそう…」
「クールそうなところがいい!」
格好いい…ねぇ。

