桜の木の下で -2-





「お前ら騒がしいぞー」



担任の江藤先生が迷惑そうな顔をしながら教室に入ってきた。江藤先生はわたしの去年の担任の先生であり、男子バスケ部の顧問。今年もたまたまわたしの担任になった。



「転校生って女の子ー?」
「男子がいい!」
「イケメンイケメーンっ!!」



久しぶりにこんなにテンションの高いみんなを見た。そんなみんなを見て先生は深くため息を吐いた。


「まわんの早いなお前らは……男だ男」



江藤先生はふっと鼻で笑い、松田ーっと廊下に向かって声をかけた。



急に教室がシーンとなり、全員の視線が一点に集中する。