美香は俗にいう愛人の娘だった。

たまに(おじさん)(美香はこう呼んでいた)が一か月に4回くらい家に来る、経済的には何不自由ないくらし。

でも普通の家庭にあこがれていた彼女は、「お母さんみたいにはならない」そう誓っていた。

母親は一人の男ではもたなくて2~3人いつも男をはべらせていた。


たまに飲んで帰ってくる日は、酒臭くて美香とそう年の変わらない男性と一緒に帰ってきた。

美香はストレートにお嬢様学校に入学して小学校、高校、大学とつながった俗にいう

お嬢様として育った。

成績はいつもトップ、医学を目指して大学は医学のほうを選んだ。

ある日男の人を友達に紹介された・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「はじめまして」(なんかお宅っぽい人だな)

趣味はアニメ・・・・合わないんじゃ私とは、それまで父親のにおいにあこがれて年上の男性とばかり付き合っていた美香は物足りなく感じた。

デートは友達の顔を立てて、デイズニーランドに行った。

それなりに楽しかった。

アイスクリームをなめ、ポップコーンを食べシンデレラ城に行った。

(ものたりない)

でも裕也の純粋で暖かい人柄に少しづつ惹かれていった。