「…き、君。こんなところで何をしているんだい?」 権藤和臣は無表情な少女に問い掛ける。 それはよく、深夜にうろつく少年少女を補導する感覚に似ていた。 ただ、どうしても少女の方が権藤和臣よりも威圧的で支配的な空気を漂わせている。 …得体のしれないガキだな…。 権藤和臣は、今しがた止めると決めたばかりの煙草が吸いたくて仕方なかった。