「どういうこと?」 少女は辺りを見回す。 これ以上探しても見当たらないなら、ドアベルを問いただそうかと考えたとき。 「…?」 視界の端に黒く小さなものが蠢くのを感じた。 「いた」 黒く小さなものは、隣の棚の列に姿を消したようだ。 少女は足音を殺して、黒く小さなものの側へと近寄る。 そして、陳列棚の角を曲がった。 そこで。