…こんなところにライター? 権藤和臣は、屈んでライターを拾おうとした。 「あれ?権藤さん、まだいたんですか?」 声のした方を見ると、吉村がいた。 「ん、あ、あぁ」 そう言えば帰ろうとしていたところだった、と権藤和臣は思い出し、曖昧に返事をした。 それから、吉村にライターを指し示す。