抱きしめて




月が雨雲に隠れ
雨が降りしきる夜に


私はまた抱かれた。



そして、汚れた。



傘もささず歩いていたから
服は勿論、びしょ濡れ。


雨宿りをし雨を止むのを
待ちながら座り込んだ。



「何してんだろ。あたし。」



そんなことを呟いたとき
あたしの前に誰かが
立っていた。