1週間後
絋の13回忌が始まった。久しぶりに見る、おばさんの顔は少し若く見えた。昔見た時は、やつれて頬もこけていたからだと思った…。
友人も、何人か来ていた。さすがに男ばっかりで女は私だけだった。
「おぅ松田ぁ!!元気だったか?」
そうドスの聞いたデカイ声で話かけてきたのは田上 大。絋の親友だった奴だ。タノウエだから、あだ名はタウエ。私もそう呼んでいた。
「元気よ。タウエも相変わらずでかいね。」
「何が?声?」
「いや、声もだけど体も。また太った?」
「最近、成長期でなぁ…って太ってねえよ!これは脂肪ではなく筋肉だ!」
「はいはい」
タウエは小学校の頃から、体も大きく背も高かった。それに比べて絋は背も低く小柄だった。成長期だった私より、はるかに小さかった。でも何でか、その凸凹コンビがクラスのリーダーだった。
「そういえば、お前、結婚したんだろー!この前、うちの母ちゃんがスーパーで、お前んちの母ちゃんに会って聞いたって…」
「えー!!??松田さん結婚したの??おばさん何も知らなくて…お祝いもあげてないわよ」
絋のおばさんが話に割り込んできた。