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「え?」

「あたしに気いつかわなくていいよ?陣探してるんでしょ?」

「………え」

「あたしは…陣に自分の気持ち押し付けて 陣の気持ちなんか考えてなかったの 冴慧と陣みたいにはできなかった」

「杏……」

「自分の気持ち押さえつけてまで相手の幸せ願えるなんてすごいと思ったの だからね……」

杏は間をあけてからいった

「陣を……幸せにしてあげてください」

あたしは生徒会室に走った

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あたしは冴慧の後ろ姿を見送った

「蓮君 隠れてないででてきなよ」

「ばれてたか 杏ちゃん いいのかよ?」

「盗み聞きとか趣味悪いよ?だいたいさ…蓮君があたしに陣と別れろとか言ったんじゃん」

「まぁ そうだけどさ」

俯く蓮君

「後悔してないよ あたしは」

「…?」

「よーく考えてみるとね 陣じゃ役不足なの あたしとは釣り合わないでしょ?」

クスクス笑うあたしに蓮君は怪訝そうな顔をした

「冷めてるな 杏ちゃん」

なんでか心は晴れやかだった

「あたし 陣のこと好きじゃなかったかもね」

「嘘つけ」

「嘘だけどさ」

2人で笑いあった

「なぁ 杏ちゃん」

「ん?」

「俺と付き合えよ」