「それに遼平、言ってくれたじゃん!!こんな女とはもう関わらないって!!もうどうでもいいって!!」


「そんなこと...っ」


遼平がちらちらあたしの様子を窺ってる


...へぇー


そんなこと言ったんだね


よーく分かったよ


「そうゆうことね、遼平。もういい、結局遼平は遊びだったってことでしょ?」


「違う!!!」


そんな言葉、要らない


遼平なんか...


「要らない!!」


あたしは走って屋上を出た


「あっ、梓...」


あたしは教室も通り過ぎて校門を出る


振り返って屋上を見ると、あの2人が...


仲良く笑って見えた


結局...何も要らない...


1人で...いい...


走るのもアホらしくなって、歩いて家に帰る


...ハァ...


溜息が止まらない


何も...分からない...


「ただいまーっと...」


誰も居ないことは知ってる


けど、いつも呟いてしまう