案の定、屋上だった


って...なんであたしが屋上に居ること、知ってんだよ


ここってあたし以外来ないよ?


告白以外は...


「俺、ずっと前から梓のこと知ってた」


「そりゃあたし、学校1のヤンキーだもんね」


「けど高1は普通だったろ?」


「....」


たしかに高1は普通だった


あたしが荒れ出したのは高2から


「梓、高校入学してからずっと屋上でサボってたろ?」


「そうだけど...」


「俺も、入学してからずっと屋上に居たんだ」


「えっ...」


知らなかった...


あたし以外で屋上に居たなんて...


「だから俺、梓をよく知ってる。あれから...ずっと梓を見てきたから」


「...え?」


あたしを見てきた?


どうゆう意味?


「梓は知らないだろうけど...俺、高1からずっと梓のこと好きだった」


嘘...だろ...


遼平が...あたしを見てたなんて...


初めて知った


「梓と居るとすっげぇ落ち着くんだ。迷惑とか泣かせるけど...俺、梓と一緒に居てえ。ずっと梓を守りてえんだ」


遼平があたしを抱き締めた