「...アンタ、学年で1番のヤンキーなんでしょ?」
「そうだけど何?」
「女の子がヤンキーって...なに調子こいてんの?」
「...は?」
何、コイツ
超ムカつくんだけど
「なぎさ、やめとけ」
「遼平、ちょっと見ないで」
「は――?」
パチーン!!!
あたしは女の子の頬を思いっきり叩いた
「いったぁい!!」
女の子は赤くなった頬を右手で押さえて涙目であたしを睨む
「梓!!」
「この女連れて早く失せろ」
「え、でも...」
「うぜぇんだよ、お前ら。ンなの信じれると思うか?アンタがあたしを好きって...笑わせんな。今まで散々遊んどいて。今更何?好き?ざけんな、ムカつく。あたしはアンタなんか大嫌い」
「...分かったよ。二度と近付かない。悪かったな」
遼平は女の子の肩を抱いて保健室を出て行った
「...はぁ...」
ベッドに倒れ込む
これで...良かったのかな...
遼平は...あの子と付き合うのかな...
あたし...もう...
考えることを遮断して、眠りについた


