「離してッ」
「遼平...?」
あたしが遼平を離した瞬間、遼平を呼ぶ声
遼平の後ろには...
「なぎさ...?」
「どういうこと...?その人とは関係ないって言ったじゃん!!!」
女の子が怒ってる
妹なんだったら...怒る必要ないし...
「ねえ!!その人のこと、本気で好きになっちゃったの!?また...騙されちゃうんだよ!?」
「.....」
え、どういうこと?
騙される?
「あたしとまた付き合ってよ!!!」
...この子、遼平が好きなんだ
兄妹って感情じゃなくて、男として...
「なぎさ、俺らはもともと何もないんだよ。キスだってしてねえしそれ以上のことも...
」
「それでもいい!!それでもいいから...戻って来てよ!!」
「あーもう...うぜぇ」
「梓....?」
こっちは体調不良だっつうのに...
...まあ仮病だけど...
「うるさい、アンタら。何?兄妹で愛が生まれるとでも信じてんの?くだらねー」
クスッとバカにしたように笑う
「キモいよ、そうゆうの。いまどきはやんねーって」
あーまだモヤモヤする
もう少し言っておこうかな


