「俺よりも...いい男なのか...?」
「...は?」
遼平が布団をめくる
そのまま遼平が起き上がる
なにそれ
「俺、本気で梓が好きなんだよ」
「じゃあなぎさって人は?」
「アイツとは...別れてるよ」
「は?」
どういう意味だよ...?
「もともと俺ら、付き合ってねえんだよ」
「はい?」
「俺ら、双子なんだ...」
「双子...?」
え、ちょっと待ってよ...
意味分かんないし...
「仲がいいのは当たり前なんだ。俺がこんなんだから...モテるから...女避けとして付き合ってる形にしたんだ。まさか...本気の恋をするなんて思ってなくて...」
嘘だ...
そんなわけないよ...
双子って...似てないじゃん...
「なぎさと梓は本気で似てて...それでたくさん迷惑や悲しませたけど...でも俺は、梓が本気で好きなんだよ」
「ちょっ...」
遼平があたしを抱き締めた
嬉しいけど...嬉しくない
信じれるワケない、そんなこと...


