「あー!!!やっと梓、来たね!♪」


次の日は学校へ行った


玲の声を、顔が見たかったから


そしたらちょっとは楽になれたかなって...


「ねえ!!!長嶋遼平、メガネ外したんだよ!!超イケメン!!!♥」


「へぇ、良かったね」


知ってるよ、最初から


「それでね、長嶋遼平、彼女居るんだって!!!」


「そっか」


知ってるよ


なぎさって子でしょ?


「その子、梓にそっくりなの!!!」


だから...


「知ってんだよ!!!ンなことは!!!」


つい、怒鳴っていた。


「え...?」


「...ごめん、何でもない」


自分の席に座って伏せた


何も見たくなくて


何もかもに背を向けた


「遼平ー!!!やっと見つけた!!」


「あぁ、ごめん。俺もなぎさ、探してた」


...あの2人の声だ


耳を塞ぎたい声


いちゃつく姿が目に浮かぶ


「あれ...梓...?」


なんで気付くの?