「いい加減学校行けよ、お前も」


「なんでですか?」


「玲ちゃんが待ってるだろ?」


「玲は...多分気付いてますよ」


「いいから。とにかく今日はもう家帰って落ち着け」


「へーい...」


あたしは恵吾さんのバイクに乗せられて家まで送られた


「ありがとございます」


「いーえ。とにかく明日は何がなんでも学校へ行け。終わったら学校へ迎えに行くから」


「分かりました」


「じゃあな」


「はい」


恵吾さんはバイクを走らせた


「...はぁ...」


家の前で1つ溜息


さて、お風呂にでも入ろっかな...


「あ...梓...」


「あ?」


誰かに背後から声を掛けられた


振り返ると...遼平の姿があった


「...何?」


「あのさ...話...あって...」


「へぇ。じゃあ何?1分以内に言って」


「俺...梓のこと...」


「遼平~♪」


遠くから遼平を呼ぶ声


明らかに女の声だ


...彼女、か