「なんもないし」
ピアスをいじる
「嘘。何か隠してるでしょ?」
「隠してないし!!」
つい怒鳴ってしまう
「梓が嘘つくとき、必ずピアスいじるんだよ♪」
「なっ...!?」
勝ち誇ったような笑みを浮かべる玲
いつから気付いてたのさ、この子は...
「で?さっきの男子を気にしてるの?」
「うーん...微妙。てか名前知らないし」
「たしか...長嶋遼平じゃなかったっけ?」
「長嶋遼平...?」
「うん。学校1、ダサメガネ男なんだってさ」
「ふぅん...」
メガネ、似合わないと思うけど...
普通に外してた方がモテると思うけど
それが嫌だから?
「うーん...」
「梓がこんなに悩んでるとこ見るの、滅多にないや」
パシャッ
「あぁ!?」
今、写メった!?
「ちょ!!なんで写メってんの!?」
「だって貴重なんだもんっ」
「だからって!!!」


