ガチャッ


鍵が開く音


「梓、起きてる?」


遼平が帰って来た


「梓?...ッ!!!」


バツの悪そうな遼平の顔


「...見たのか?写真...」


「うん、見た」


「...勝手に見てんじゃねえよ!!!」


「ッ...」


遼平が初めて怒った


とゆうかキレた


あたしはびっくりして手に取った写真を落としかけた


「今すぐその写真、置け」


「...なんで?」


「あ?」


遼平の低い声


怒ってる証拠


「この子、遼平の彼女でしょ?」


「....」


黙るってことはそうなんでしょ?


「今も?今も遼平はその子を想って...」


「うるせぇんだよ!!!」


「あたしは...この子と一緒じゃない!!!」


手に持ってる写真を床に叩き付けた


何かが割れる音と同時にあたしは遼平の家を飛び出していた


遼平の彼女は...あたしとそっくりの顔だった