「早く食え。じゃないと高校、遅刻する」
「遼平、先行っていーよ」
「ンでだよ?」
遼平があたしの隣に座る
あたしはおにぎりを食べ終える
「だって遼平は...遅刻するとまた...」
「いじめられねえって、別に」
「でもっ!!!」
「何、気にしてくれてんの?」
「ちがっ!!!」
わないけど...
あたしと一緒に居たら...調子こいてるって言われるのがオチじゃん?
遼平はもう...これ以上怪我してほしくないし...
「俺ァ別に、梓が居てくれればそれでいーし」
「ッ...」
遼平があたしに顔を近付ける
「心配してくれてありがとな」
フッと笑うと同時に遼平がキスをしてきた
軽く、だけど...
「俺は大丈夫だから。一緒に登下校してぇんだよ」
「うん...」
あたしは別にいいけど...
「...やっぱやめとくか。嫌だろ?俺と居てもさ」
「そんなこと!!!」
「無理するなって」
遼平があたしの頭を撫でる


